睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸が一定回数生じる状態です。慢性的な酸欠状態(低酸素血症)と細切れ睡眠にさらされることで、全身臓器に大きな負担が持続的にかかり続けることになります。短期的には問題ありませんが、長期間放置すると以下の疾患リスクが上昇するとされています。
対象疾患・リスク一覧
| 循環器疾患 | 高血圧 |
|---|---|
| 不整脈(特に心房細動) | |
| 心不全 | |
| 狭心症 | |
| 心筋梗塞 | |
| 脳梗塞 | |
| 脳出血 | |
| 代謝・内分泌疾患 | 2型糖尿病 |
| 脂質異常症 | |
| 肥満症 | |
| メタボリックシンドローム | |
| 呼吸器疾患 | 気管支喘息 の悪化 |
| 神経・精神・認知機能への影響 | うつ病 |
| 認知症 | |
| 生活上の重大リスク | 居眠り運転による交通事故 |
| 労働災害 |
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック
- 家族や同居人に「大きないびき」を指摘されたことがある
- 家族や同居人に睡眠中に「呼吸が止まっている」と言われたことがある
- 寝ている途中で息苦しくて起きる
- 夜中に何度も目が覚める
- 起床時に口が乾いている
- 朝起きたときに頭痛がある
- 朝起きたときに熟眠感がなく、疲れが残っている。
- 日中に強い眠気がある
- 会議中や運転中に眠くなる
- 集中力・記憶力が低下することが多い
- 倦怠感が続く
- イライラしやすい
- 肥満がある
- 首回りが太い
- あごが小さく後退している
- 高血圧がある
- 糖尿病や脂質異常症がある
- お酒を飲む機会が多かったり、寝る前に飲酒することが多い。
- 喫煙習慣がある
以上の項目で3個以上該当するようでしたら睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。簡易検査を検討してください。
エプワース眠気尺度(ESS)
エプワース眠気尺度という質問票を用いて日中の眠気を評価してみる方法もあります。
各場面で「眠くなる度合い」を 0(まったく眠くならない)〜3 (眠くなることが多い)で評価し合計点で判定します。
- 座って読書をしているとき
- テレビを見ているとき
- 集中すべき場所で座っているとき(会議、映画館など)
- 他の人の運転する車に休憩なしで1時間以上乗っているとき
- 午後に横になって休憩をしているとき
- 座って人と話しているとき
- 飲酒をせずに昼食後静かに座っているとき
- 車を運転中渋滞や信号で数分止まっているとき
11点以上は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと考えられます。 まずは簡易検査を前向きに検討してください。
睡眠時無呼吸症候群の検査について
睡眠時無呼吸症候群に該当するか否かが心配な方は一度検査を受けられることをお勧めします。当院では貸し出し式アプノミニター検査を導入しています。入院の必要はありませんので仕事を休まずに検査を受けることができます。機器を一晩お貸しし、ご自宅で機器を装着しデータを記録していただきます。機器のご返却時にデータを解析し診断いたします。
検査自体の費用は保険の3割負担で約2,700円です。臨床症状から明らかに睡眠時無呼吸症候群と判断されるにもかかわらず簡易検査で境界領域と判定された場合、精密検査をご案内します。簡易検査との違いは脳波・眼球運動・筋電図・心電図も測定し睡眠の質まで詳細に評価する点です。大部分の睡眠専門クリニックでは精密検査は1泊入院する必要がありますが、当院では貸し出し式の精密ポリソムノグラフィーを導入しておりますので入院不要で仕事を休まずに検査を行なうことができます。料金も入院して行うよりも在宅検査の方が3割負担の方で約48,000円自己負担金が少なく済むというメリットがあります。在宅精密検査の費用は3割負担の方で約13,000円です。
貸し出し式アプノモニター検査の流れ
- STEP1
-
受診時に機器の装着方法を医師が説明いたします。
- ▼
- STEP2
-
検査機器を数日間お貸しします。夜就眠前に機器を装着しておやすみいただき、翌朝機械をはずします。のべ3日間睡眠時のデータを取っていただきます。
- ▼
- STEP3
-
事前にクリニックに機械をご持参いただくか、宅急便で機械を送っていただきます。データ解析を行いレポートを作成し、次回受診時にレポートをお渡しして結果を説明します。
- ▼
- STEP4
-
レポートをお渡しして結果を説明します。CPAPを導入する必要がある場合はご紹介いたします。
貸し出し式精密ポリソムノグラフィー検査の流れ
- STEP1
-
ご自宅に検査機器が宅配便で送られてきます。
- ▼
- STEP2
-
取扱い説明書をみながら夜就眠前に機器を装着しておやすみいただき、翌朝機械をはずします。睡眠時のデータを取っていただきます。
- ▼
- STEP3
-
宅配便で着払いで機器を返却していただきます。
- ▼
- STEP4
-
約2週間後に当院に検査結果が到着しますので、その頃受診をしていただき結果をご説明します。
費用(※保険適用、3割負担の場合)
| 貸し出し式アプノモニター検査 | 約2,700円 |
|---|---|
| 貸し出し式精密ポリソムノグラフィー検査 | 約13,000円 |
CPAP療法について
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、患者様とご相談の上CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure=持続陽圧呼吸療法、通称シーパップ)のご紹介しています。
CPAP療法とは、鼻に装着したマスクから加圧した空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかけ、気道の閉塞を取り除いて無呼吸を防ぐ治療法です。ほとんどの患者さまは、この治療を行ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきりと目覚め、昼間の眠気も軽くなります。今やSASの最も重要な治療法として、欧米や日本で広く普及しています。簡易検査、または精密検査で睡眠時無呼吸症候群と確定診断された場合、保険適用でCPAP治療が受けられます。鼻詰まりがあるとCPAP治療の導入に支障をきたすため内視鏡下下鼻甲介切除術により鼻閉を改善させる治療を先行させることがあります。また、睡眠時無呼吸やいびきの原因が明らかに軟口蓋低位や扁桃肥大と判断される場合でCPAPを一生装用することを希望しない、または違和感のためCPAPを装用できない場合はレーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)や高周波ラジオ波による扁桃凝固術を行う場合があります。
レーザー補助下軟口蓋形成術(LAUP)についての
詳細はこちら
費用(※保険適用、3割負担の場合)
| CPAP管理料 | 1ヵ月 約4,300円 |
|---|
■休診日:木曜
月午後・金午後・土・日・祝:※予約手術のみ
- 診療科目
- 耳鼻咽喉科・アレルギー科
- 住所
- 〒107-0052
東京都港区赤坂4-2-1 JFBビル2F - 最寄駅
- 赤坂見附駅徒歩3分
- TEL
- 03-5570-8711
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土・日・祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:30~14:30 | / | ※ | ||||
| 16:00~19:00 | ※ | / | ※ | ※ |
休診日:木曜
※予約手術のみ
受付終了は診療終了の10分前です。