- 6月 21, 2026
いびきのセルフチェックについて
SnoreLab(いびきラボ)は、睡眠中のいびきを録音・分析することで、自分のいびきの状態を把握するためのスマートフォンアプリでいびきのセルフチェックには極めて有用と考えられます。
(主な機能)
- 自動録音とオーディオ再生: 睡眠中の音を監視し、いびきをかいている時間帯の音を録音してくれます。翌朝、実際の自分のいびき音を再生して聴くことができます。
- いびきスコアの算出: いびきの「音量」と「持続時間」を独自のアルゴリズムで解析し、いびき
の深刻度を「いびきスコア」という数値で算出します。
- 要因と対策のトラッキング: 「飲酒」「カフェイン」「就寝姿勢(横向きなど)」「いびき対策グッズの使用」などの項目を就寝前に記録できます。
(アプリの長所)
- 一人暮らし・個室での睡眠でもいびきの深刻度を評価できる
いびきは同居人に指摘されて初めて気づくことが多く、一人暮らし・個室での睡眠であれば自覚症状を欠くことが多いです。いびきラボを使えば、自分のいびきの激しさや時間帯を正確に知ることができます。
2. 医師への相談がスムーズになる
医療機関を受診する際、アプリの録音データやスコアの推移を医師に提示することで、日頃の睡眠状態を具体的に伝える貴重な参考資料になります。当院でもいびきスコアの数値をおおいに参考にしています。
(アプリの短所・欠点)
1. 医学的な診断はできない
いびきラボはあくまでいびき音を評価するツールです。睡眠時無呼吸症候群の診断はできません。睡眠時重症の無呼吸症候群(SAS)では呼吸が止まって静かになるため、かえっていびき音が小さいという結果が生じえます。また血中酸素濃度などの測定はできないため、睡眠時無呼吸症候群の診断には適していません。
2. 環境音や設置場所に左右されやすい
スマートフォンのマイクを使用するため、周囲の雑音をいびきとして誤検知してしまうことがあります。また、スマホを置く距離や高さが変わるだけで音量やスコアが変動するため、毎日同じ条件で測定する工夫が必要です。
3. 複数人の寝室では正確に測れない
同じベッドや布団でパートナーと寝ている場合、相手のいびきや寝返りの音まで拾ってしまい、どちらのデータか判別できなくなるという構造上の弱点があります。
(いびきスコアの目安)
| スコア | 目安 |
| 0〜10程度 | いびきは比較的少ない範囲 |
| 10〜50程度 | 軽度〜中等度のいびきの可能性 |
| 50以上 | 強いいびきの範囲として対策検討 |
| 100以上 | 強い・長時間のいびきが疑われる |
強いいびき、日中の眠気、起床時の頭痛、睡眠中の呼吸停止を指摘された場合などは、アプリの結果だけで判断せず、医療機関で睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることが重要です。
執筆: 院長 坂本幸士