• 6月 4, 2026

いびきと肥満の関係について

いびきと肥満は非常に強く関係しています。体重が増えるほど気道が狭くなり、いびきは生じやすく・重症化しやすくなります。

なぜ肥満でいびきが起きるのか

そのメカニズムは以下のように考えられます。

首まわりの脂肪で気道が狭くなる

肥満になると、首の周囲に脂肪がつきます。気道が内側から圧迫されて狭くなり空気の通りが悪くなります。狭窄部より先の上気道でより強い陰圧(吸い込む力)が生じ、軟口蓋粘膜(のどちんことその周囲の粘膜)がより強く引き込まれて深く落ち込みます。深く引き込まれた軟口蓋粘膜は振動しやすく大きないびき音を発生させます。

喉の内部の脂肪

喉の粘膜の下にも脂肪がつくため、空気の通り道そのものが物理的に狭くなります。

舌の肥大

肥満によって内臓脂肪・皮下脂肪だけでなくは舌の内部にも脂肪が蓄積し舌が肥大します。また舌の下部の口腔底にも脂肪が蓄積し舌が上方に持ち上げられる状態になります。このような状態では仰向けで寝た際に重力の影響を受けて舌が喉の奥に落ち込みやすくなり気道がふさがれて狭くなり粘膜の振動を起こしやすくなります。

胸やお腹の脂肪で呼吸が浅くなる

腹部肥満があると横隔膜の動きが制限され、呼吸が浅くなり気道が狭くつぶれやすくなります

舌の内部と口腔底に蓄積した脂肪

どのくらい太るとリスクが上がる?

目安としてBMI 25以上でいびきの悪化傾向が出現します。 特に猪首(太くて短い首の人は要注意です。

 改善方法

  • 減量

体重を 5〜10%減らすだけでも気道の圧迫が緩和され、劇的に改善するケースが多く見られます。

  • 横向きで寝る

重力による気道の閉塞を防ぐ即効性のある方法です。

  • 飲酒を控える

アルコールの影響で筋肉が緩んで舌が沈下しやすくなります。飲酒を控えることでこの影響を抑えます。

  • 日帰り手術

軟口蓋形成術で軟口蓋粘膜(のどちんことその周囲の粘膜)を縮小し肥満の影響を受けにくい形状に是正します。

執筆: 院長 坂本幸士

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